こんにちは、co-chanと申します。
普段は東北6県を担当するシステム系の営業マンをしており、個人運営ブログ「しむなび!」でスマホプランのまとめなどを行っております。
さて当記事ですが、CMをバンバンやっているauの「スマホスタート応援割」でお子様のスマホデビューを検討している方に「ちょっと待った!」をかける記事となっております。
お時間があれば一度最後までご覧いただき、auショップに行くかどうかを再度お考えいただければと思います。
結論からお伝えすると
『auのスマホスタート応援割は割高!』です。
その理由とわたしがおススメするお子様のスマホデビューの方法をご紹介します。
auのスマホスタート応援割とは
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『お子さまのスマホデビューに!スマホスタート応援割』とauが大々的に俳優を使って広告を打ち出しています。
その名の通り新規でスマホを持つお子様を対象にしている専用の割引です。
月額料金が最少0円からのスタートが可能※で、月のデータ利用上限は30GBの1択のみ。
※特定の条件を満たした場合
受付期間は2024年12月3日から始まり終了時期は今のところ(2025年2月時点)未定です。
スマホスタート応援割のホームページ上では主に3つの点でこちらを推しています。
①月額料金がおトク!
②お子さまが欲しい最新機種がおトク!
③不安を解消!安心コンテンツ充実!
まさにこれからスマホを持つお子様がいる家庭にハマる提案だと思います。
ただ、記事冒頭にお伝えした通り正直割高なプランになっているのでしっかりと検討していただきたいと思います。
それでは次から具体的な内容を掘り下げていきます。
スマホスタート応援割をおススメできない理由
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スマホスタート応援割をおススメできない理由は以下の点を総合して判断しています。
割引するための条件が多すぎる
「スマホスタート応援割」は下記のすべての割引を満たした上での金額です。
プラン・割引名 | 金額 | 備考 |
スマホスタートプランベーシック 5G/4G | 5,203円 | 月額基本料金 |
家族割プラス | -550円 | 3人以上加入した場合 |
auスマートバリュー | -550円 | |
au PAYカードお支払い割 | -187円 | |
スマホスタート1年割 | -1,188円 | 1年間適用 |
スマホスタート応援割① | -1,650円 | 半年間適用 |
スマホスタート応援割② | -1,078円 | 家族が「マネ活プラン」に加入 半年間適用 |
差し引き月額 | 0円 |
割引が多すぎて何が何やら…。
簡単にまとめると
・家族みんなでauユーザー
・そのうちだれか「マネ活プラン」に加入
・支払い方もauカード
・それでも6ヵ月で無くなる割引と1年で無くなる割引があるよ
って感じです。
MAX割引の適用を受けるには他の契約手続き(カード作るとかマネ活プラン入るとか…)が必要になってきます。
実際に店舗に行っていろいろと説明を受けてこの割引の仕組みを一回で完璧に理解できる方はほぼ居ないですよね?
しかもこのプランの悪いところが、段階的(半年後と一年後)に割引が終わっていくんですよね。
これ、店舗で店員さんに良いように言いくるめられて契約しちゃって気づいたときには「なんか携帯料金高くなってない?」ってなってる方を想像できてすごーく心が痛いです。
なのではじめにザックリでも良いのでこの割引金額の仕組みを理解しておいていただけると嬉しいです。
割引期間が終了後の金額が高い
割引が半年後と1年後と2段階に終了することが分かった上で1年経過後に月額利用料がいくらになるのかというと、最安でも3,916円です。
カード払い割とか全部適用してこれなので、これよりも高くなるケースもあり得ます。
データ量30GBで毎月約4,000円のプランに1年で変わっちゃうんですよね。
この後他のおススメキャリアとの比較もしますが、毎月30GBで4,000円支払いは正直「高い」です。
ここに新しいスマホを買った場合さらに金額が乗ってくるとなると子供1人分としてはなかなかの金額になってしまうのではないでしょうか。
新機種購入も割高
auでは一緒に機種購入もできますが、ショップに行くと分割払い48回で24カ月目以降に返却すると支払残額を免除、というような契約で購入を勧められます。
2年に1回機種変更を絶対するという場合には実質支払額で得をするので、これ自体は悪いものではないと思っています。
ただし子供のスマホという観点からすると、持ち始める時期にもよりますが2年ごとにコロコロと機種変するケースは少ないと思います。
仮に4年(48回)で支払続けた場合ですが、通常の一括購入した場合の金額よりもかなり割高になってしまうような価格設定になっています。
(参考)
iPhone16 256GBの価格(2025年2月時点)
AppleStoreで一括購入:139,800円
auで48回払い総額:169,500円
結果的に29,700円多く支払うことになります。
ですので、auショップに行ってスマホの新規契約とスマホスタート応援割の契約をすると両方とも割高な契約になってしまいます。
子供にスマホを持たせるときに考えるべきポイント
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次に子供にスマホを持たせるときに考えるポイントをお伝えします。
以下の3つのポイントを押さえておくことで、契約するプランやスマホの選定がしやすくなり、最低限の金額でスマホを持たせられることに繋がります。
消費するデータ量
子供がスマホを利用する際にどれくらいのデータ量が必要なのか大体の目安を付けましょう。
主に大きいデータ量を使うと思われるのはYoutubeをはじめとする動画系のアプリだと思います。
データ量の目安
Youtube 1時間視聴で画質別のおおよそのデータ消費量
画質 | データ消費目安 |
480p(標準) | 0.6GB |
720p(高画質) | 1.1GB |
1080p(HD) | 2.0GB |
となります。
Youtubeのアプリ自体に画質の設定がありますので、自動的に画質が上がらないように設定してしまえばデータ量を抑えた視聴ができます。
また、携帯電話のデータ通信を使用した場合にデータ容量としてカウントされますので、自宅などのwifi環境に繋がっている状態ではデータ消費されません。
平日学校に行っている間はほとんど使用せず、休日に外で使う程度のデータ消費であればほとんどデータ量は必要ないでしょう。
この点からもスマホスタートプランベーシック4G/5Gの月データ量30GBというのは過剰な容量に感じます。
別のキャリアの少ないデータ量のプランを検討することで、大きく金額を抑えることができる可能性が高いことがわかるでしょう。
持たせるスマホの機種
お子様が欲しいというスマホの機種が最新機種である必要があるかどうかを検討してみてください。
漠然と「スマホが欲しい」という機種にこだわらないお子様であれば、Androidで格安で手に入る機種がたくさんあります。
わたしの次男坊はスマホデビューのとき、後述のキャリアで新規契約時に500円一括で購入したスマホを使っているので、月額費用としてはプラン自体の料金だけで利用できています。
どうしてもiPhoneがいい!というような場合は、分割払いでもトータルの支払金額が大手キャリアで一番安い「楽天モバイル」で購入するのがおススメです。機種のみの購入も可能になっています。
長男が高校に上がるときに『iPhoneにしたい』というので、機種だけ48回払いのiPhoneを楽天モバイルで購入しました。
アプリや購入の制限
auの「あんしんフィルターfor au」などスマホのアプリのインストール制限をかけたり、課金などの制限をかけたりしたいとお考えの方も多いと思います。
auで購入しない場合でもAndroidであればアプリの『Googleファミリーリンク』を使って、iPhoneであれば機能の『ペアレンタルコントロール』を利用することで制限をかけることができます。
auが用意したアプリを使用しなくても設定が可能なので、この制限のためにプランを選択することはしなくて大丈夫です。
わたしがおススメする子供のスマホデビュー案
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今までの説明を踏まえ、わたしがおススメする子供のスマホデビュープランです。
ぜひ参考にしてみてください。
以下2つのキャリア(スマホ回線の提供企業)を提案いたします。
楽天モバイル
まず第一におススメできるのが、楽天モバイルです。
プランとスマホの契約をこちらで一緒にしちゃいましょう。
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おススメする理由としては
- 料金の安さ
- 料金のわかりやすさ
- 割引あり
- 最新機種のスマホ同時購入可能
- iPhoneの金額が他キャリアと比べて最安
- 全国に店舗がある
- 楽天ポイントが溜まりやすくなる
- 楽天ポイントのキャッシュバックが桁違い
料金の安さ・わかりやすさ・割引
楽天モバイルの『Rakuten最強プラン』はデータ利用量が~3GBまで/~20GBまで/20GB以上の3段階で料金が変わります。12歳以下、22歳以下での割引もあります。
データ利用量 | 通常月額 | 12歳以下月額 | 22歳以下 |
3GBまで | 1,078円 | 638円 | 968円 |
~20GBまで | 2,178円 | 2,068円 | 2068円 |
20GB~ (ギガ無制限) | 3,278円 | 3,168円 | 3,168円 |
どんなにデータを使っても上限なしで最大3,278円です。
スマホスタート応援割の契約1年経過後の3,916円(条件あり)よりも安い上に、利用データが少ない場合はその分金額を抑えることも可能です。
また、家族も楽天モバイルの契約をしていると110円上記に追加で安くなります。
最新機種のスマホ・iPhoneを同時購入でき 大手キャリア最安
楽天モバイルでは2025年2月に発表されたiPhone16eを早速発売しています。
最新機種だけではなく型落ちiPhone(13やSE)も同様に購入できます。
Android端末ももちろんラインナップあり。
そしてiPhoneに至っては他の大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)よりも毎回安い金額で購入できる価格設定になっています。
(参考) 2025.2月時点のiPhone16Pro(128GB)の価格(48回払い総額)
キャリア名 | 金額(税込) |
楽天モバイル | 181,800円 |
ドコモ | 192,830円 |
au | 188,600円 |
ソフトバンク | 188,640円 |
Apple Store | 159,800円 |
直営のAppleStoreよりは総額で高くなってしまうのですが、月額料金を抑えたいという場合楽天モバイルで分割払いすると48回に分けられるので、AppleStoreの最大36回よりも月額としては安く抑えられるという買い方も可能です。
一括で購入できる方はAppleStoreで購入した方が総額はお得なので検討してみてください。
全国に店舗がある
格安キャリアはオンライン対応がメインなことが多いのですが、楽天モバイルについては安いうえに店舗対応できるのが大きなメリットの一つです。
オンラインでの申し込みが不安という方も店頭対応してもらえるので、安心して手続することができます。
楽天ポイントへの還元がすごい!
楽天モバイルがこれからのキャリアなので、とにかく利用者数を増やすための還元がすごいです。
特に楽天ポイントへの還元が大きく、皆さまもよく利用していると思われる「楽天市場」での通常買い物ポイントが、モバイル契約をしていると勝手に「+4倍」になります。
さらに新規契約やMNP(他のキャリアからの乗り換え)、楽天カード払いなどの条件を満たすと平気で10,000ポイント以上のキャッシュバックをしてくれます。わたしも初めて契約したときトータルで25,000ポイントキャッシュバックされました(儲かった)
楽天市場を利用しているのであれば自分のキャリアも乗り換えてしまうと超おトクになる可能性が高いです!
楽天モバイルのデメリット
デメリットとしては
- 郊外の方では電波が繋がりづらい可能性がある
- 発展途上のキャリアである
といったことが挙げられます。
まだまだ発展途上のキャリアで、電波についてはようやく手に入れたプラチナバンド(つながりやすい周波数帯)を使って、何とか安定させようと頑張っているところだと思いますが、やはりネットの情報を調べると郊外や特定の場所でつながりにくいといった声がみられる状態は続いているようです。
子供のスマホとしての利用を考えたときに、電波環境をどこまで重要視するかで検討材料の一つとして考えてみてください。
もっと詳しく知りたい場合は、別ブログ「しむなび!」をご覧ください!
IIJmio(他格安SIMキャリア)
次におススメするキャリアが「IIJmio」です。
あまり聞いたことのない方も多いと思いますが、MVNOといういわゆる「格安SIM」と言われているキャリアです。
わたしの子供たちはこちらのプランを契約していて問題なく利用しておりとてもおススメできるものになっています。
プランを選んで端末の同時購入もできるようになっています。
おススメの理由
- とにかく安い
- わかりやすいプラン
- スマホも一緒に格安で購入できる
といった感じです。
格安でわかりやすいプラン
データ容量 | 金額 | 備考 |
2GB | 850円 | |
5GB | 950円 | 半年間500円 |
10GB | 1,400円 | 半年間20GB 900円 |
15GB | 1,800円 | 半年間25GB |
25GB | 2,000円 | 半年間35GB |
35GB | 2,400円 | 半年間45GB |
45GB | 3,300円 | 半年間55GB |
55GB | 3,900円 | 半年間65GB |
細かくデータ容量が選べるようになっていますので、楽天モバイルのように自動で切り替わらないので毎月使うデータ容量を考えて契約するタイプになります。
また2025年3月31日までの期間ですが、契約後半年間月額が安くなったりデータ容量が追加になったりするキャンペーンを実施しています。
わたしだったら今子供のスマホを契約するのであれば、間違いなく5GBの半年間500円プランを選びます。
半年後価格戻っても月額950円です。とにかく安っすい!
契約しているデータ容量を超過してしまった場合は、速度制限がかかりますがそれでも通常のネットを閲覧したり、LINEやSNS等に支障のない速度で利用することが可能です。
格安でスマホ本体を購入できる
スマホ本体と同時購入ができるのですが、キャンペーン時期にかぶると本当に安いスマホがラインナップされていたりします。
先ほども記載しましたが、次男坊のスマホは一括500円で購入して、2年経った今でも十分使用できています。
Android以外にもiPhoneの整備品もホームページから確認できるので、お宝的な端末に出会える可能性もあります。
IIJmioのデメリット
IIJmioのデメリットとしては
- 対応可能店舗が少ない
- 思った機種が見つからない時がある
- 回線が遅くなる可能性
IIJmioは基本的にオンラインメインのキャリアのため、ネットでの申し込みが難しい方に関しては店舗対応という選択肢もあるにはあるのですが、IIJmioの対応店舗数がそんなに多くないので人によっては遠出して契約する必要があります。
また、安いスマホが置いているときもありますが、ラインナップ自体は大手キャリアのオンラインショップに比べると多くないので希望の機種が見つからないことも考えられます。そんな場合はスマホは別に買うといった選択肢が必要になります。
また、MVNOという回線方式のため時間帯や場所によって回線スピードが遅くなる可能性があります。
電波自体が悪いわけではなく、電波はつながっているけども速度が出ないことがあるといった感じです。
その点も踏まえてご検討いただければと思います。
そのほか、格安SIMはたくさんあって、わたしが使っているのでおススメできるIIJmioを紹介しましたが、他の格安SIMも見てみたいという方はぜひ「しむなび!」をご覧ください。
徹底比較!実際にどれくらい安くなるのか?
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さて、わたしがおススメした2つのスマホデビューキャリアですが、実際にauスマホスタート応援割に比べてどれくらい安くなるのか?をズバリお伝えいたします!
実際にお子様が使うデータ量の想定を30GBから順に、20GB、10GB、3GBの場合で比較しました。
スマホスタート応援割のプランは30GB固定です。
スマホスタート応援割の料金推移は半年、1年と割引が無くなっていく前提でのグラフに対して比較します。
グラフの補足
・横軸:契約からの経過月数
・縦軸:月数とともに支払った総額
・48ヵ月(4年)で比較
・スマホ代は含んでいません
・au=スマホスタート応援割(半年と1年割+他の割引全込)
・IIJmioは半年割適用
・楽天モバイルは割引なし
30GBまで使った場合
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比較対象プラン
・楽天モバイル:ギガ無制限の金額
・IIJmio:35ギガプランの金額
48ヵ月(4年ちょうど)経過したタイミングでauスタート割と楽天モバイルの金額が同額になりました。思ったよりも差が出なかったという感想です。
IIJmioについては21ヵ月目で割安になることがわかりました。2年経過前に金額的には逆転しています。
大前提として毎月お子様が30GB使うかどうかというところもありますが…。
20GBまで使った場合
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比較対象プラン
・楽天モバイル:20GBまでの金額
・IIJmio:25ギガプランの金額
30GBに比べて一気に割安になるまでの期間が短くなりました。
特に楽天モバイルについては20GBまでの料金になるのでIIJmioに比べてもほとんど遜色ない割安感が出ています。
10GBまで使った場合
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比較対象プラン
・楽天モバイル:20GBまでの金額
・IIJmio:10ギガプランの金額
10GBだと楽天モバイルは20GBまでの料金に該当するので先ほどと変わりありませんが、IIJmioに至っては契約から1年以内に割安に転じるという結果になっています。
10GBプランでも日常使いには十分なんですよね~。この辺の金額がかなりリアルだと思います。
「スマホスタート応援割」が本当に契約からのスタートダッシュの6ヵ月分しか安くないのが皮肉です。こちらが応援したくなっちゃいますね。
3GBまで使った場合
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比較対象プラン
・楽天モバイル:3GBまでの金額
・IIJmio:5ギガプランの金額
グラフにするのが申し訳なくなってきました。
楽天モバイル、IIJmio共に1年以内にスマホスタート応援割の金額よりも安くなるという結果に。
データ容量をしっかり選んでプランを契約する大事さをつくづく感じますね。
このような比較結果になりました。
どのように感じましたでしょうか?
スマホスタート応援割を選んだ方が良い方
だいぶ残念な結果になったスマホスタート応援割ですが、人によってはこちらを選んだ方が良いというケースもあるので補足しておきます。
- auの安定した回線でしか電波が入らない環境にいる
- 身内がauに勤めている
- 手厚い店舗対応が必要
特に一番は店舗対応の部分かと思いますが、それにしてもそのために余計なお金をかけることになるのが良いかどうか、しっかりと天秤にかけてみてください。
まとめ
ということで一通りスマホスタート応援割を分析し、本当にお子様のスマホデビューに適したプランなのかを解説しました。
一意見として参考にしていただければ幸いです。
それでは、よきスマホライフを!
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