近年の異常な真夏の暑さの中、スポ少の活動をしてるお子さんがいるご家庭で、この時期気がかりなのが「熱中症」ではないでしょうか?
当記事では、わたし自身の子供に実際に行っている熱中症対策方法や対策グッズをまとめてみました。
同じような環境の方や、またスポ少の指導者の方へ参考になれば幸いです。
なぜ熱中症になるのか
そもそもなぜ熱中症になるのでしょうか?
「水分補給」「塩分補給」などがどういった理由から必要なのか、しっかりと理解しておくと良いです。
直接的な原因
体温が外的な要因によって異常に上がってしまったり、発汗によって塩分等のミネラルが失われる事に起因する症状を総して指します。
本来、体温を下げるために身体は汗をかき、その汗が皮膚から蒸発するときに熱を奪って体温をコントロールします。
熱中症になる場合、この身体の本来の機能が上手に動かずに発症してしまいます。
また、大量の汗をかいたときに、体内の塩分濃度が薄くなると「低ナトリウム血症」という症状に陥ることがあり、これによって筋肉がつりやすくなったり、症状が進むと熱けいれんや熱疲労などの症状を発症することがあります。
熱中症を引き起こす環境
●気温が高い
気温が高いと、その分体温が下がりづらくなります。
●湿度が高い
大気中の湿度が高いと、かいた汗が蒸発しづらくなり、その分熱の放出が少なくなり体内にこもってしまいます。
●陽射しが強い
屋外の場合、強い陽射しは身体表面の温度を上昇させます。
●上記環境下での強度の高い運動
激しい運動は体温を急上昇させます
●水分不足
発汗に必要な水分が不足することで体温調節ができなくなります。
●塩分不足
大量に発汗した時に塩分がない場合、体内の塩分濃度が下がり「低ナトリウム血症」に陥ることがあります。
●子どもならではの身体
子どもは体温調節が大人と違い身体が未発達のためうまく行えません。
また、身長が低いぶん地面からの放射熱や蒸発する湿気の影響を受けやすく、熱中症になりやすい要因にもなります。
熱中症対策方法
そんな中でもスポーツをするためにはどんなことに気を付ければ良いのでしょうか?
実際に私のスポ少でも行っている熱中症対策方法をご紹介します。
水分補給の自由化・雰囲気づくり
昔ながらの「水は飲むな!」という環境でやっているところはもうないと思いますが、それでも練習の真っ最中は子供達も空気を読んで遠慮してしまうものです。
自分達の水筒もあると思いますが、自由に飲んでいい飲み物を何個所かに分けて、クーラーボックスに入れておくなどの配慮をしておくと意外とちょこちょこ飲んでくれたりします。
コーチ、監督からもくどいくらいに水分補給の声かけをしておくと尚良いです。
複数名での目配り
自分からなかなか水分補給しなかったり、ガマンしている子もいます。
指導者や親御さんが複数名で、子供たちの顔色や動きを観察して声かけできる環境になっているとよいです。
団の規模にもよりますが、少なくとも夏場の時期は具合の悪くなった子の対応ができるように、通常の人数+αの大人で対応するようにしましょう。
熱中症警戒アラートの確認
環境省が「熱中症警戒アラート」を毎日発表しています。
メール配信での通知サービスも行っていますので、厳重警戒日以上は練習を中止するとか、夕方の涼しい時間帯にずらすなどの検討をしましょう。
運動強度の調整
その日の気温や湿度、熱中症アラートを参考に練習の内容にメリハリを付けましょう。
激しい運動は体温を一気に上昇させ、元気が良かった子もあっという間に熱中症になります。
こまめな休憩
その日の状況にあわせて、まとまった休憩を入れましょう。
屋外のスポーツの場合は日陰のある場所や、タープテントなどを張って休ませましょう。
休憩中に走り回るような子がいる場合は「しっかり休め!」って怒ってください 笑
熱中症対策グッズ
ご紹介した対策方法に加えて、実際に私の子供が入っている団で使用しているグッズをご紹介します。
塩分タブレット
団でまとめて購入していますが、自分の家でも練習前の食事で必ず1つ食べさせています。
私の子供がスポーツドリンクがちょっと苦手で、水や麦茶などで水分補給をするため欠かせません。
氷タオル
薄めのフェイスタオルを水に浸し、軽く絞って前日の夜からぐるっと棒状に丸めて凍らせておきます。
休憩時間につめたーいタオルで首元を拭いてあげるとメチャクチャ喜びます 笑
100均とかで売っているペットボトルの保冷ケースなどに丁度入りますのであわせて準備しておくと良いです。
↓こんなの
クーラーボックス
子ども自身に持たせるものと、団として準備するものがあると良いです。
子どもには小さめのクーラーボックスを持たせて、先ほどの氷タオルや飲み物を入れています。
団の分は誰でも飲んで良い飲み物とコップを入れて、練習場所に数か所置いておいたりするものや単純に氷だけ入れておいて、暑さが大変な日には水を入れて頭からかけてあげたりしています。
これもめっちゃくちゃ喜びます!
ハンディ扇風機
休憩中に少しでも涼しむように持ち運びできる扇風機を準備しています。
霧吹きでちょっと顔や身体にシュッシュしてあげてから風をあててあげると良いです。
ハンディ扇風機をまとめた記事もありますので、参考までにどうぞ。
冷却パック
緊急時に即冷やしたいときに救急箱に入れておくと良いです。
叩いて中の袋を割ると、一気に冷えます。
熱中症以外にケガの時の冷却にも使えます。
氷のう
こちらも氷を持ってきておく必要がありますが、場合によって冷やし続けたいときにあると便利です。
常備しておくと良いでしょう。
事前対策「暑熱順化」
いろいろと対策方法やグッズを案内してきましたが、「暑熱順化」と言って、身体自体を暑さに慣れさせる方法というものもあります。
暑熱順化が進むと、発汗量や皮膚血流量が増加し、発汗による気化熱や体の表面から熱を逃がす熱放散がしやすくなります。
※小さい子どもには向かないので、それなりに身体ができあがっている子の場合はご検討ください。
(参考)
その他にも日焼け対策の記事もあわせてご覧ください。
以上、私が実際に行っている熱中症対策についてでした。
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