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体験談(1) 営業こそ人間力を育てる最強の職業

体験記
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40歳も手前になったところで、これまで色々と経験してきた中から自分なりに誰かの役に立ててもらえる情報を発信したいと思いこのブログをはじめました。

現状は様々なお役立ち情報やランチ雑記など投稿しておりますが、私自身の人生から何か伝えられるものはないか?考えた末、仕事の経験から得たものを書き起こしてみることにしました。

今回はその初回ですが、とても偉そうなタイトルですみません。なるべくわかりやすく体験なども踏まえてお伝えできればと思います。

私の簡単な経歴

プロフィールにもありますが、東北の片田舎に住んでおります。
学校も地元の小・中に通い、高校は隣街のちょっとバレーボールの強い学校に推薦で入学し、運動漬の日々を過ごしました。
その後大学受験に失敗、地元の職業訓練校(4年)でIT系の学科に通いつつ、時折副業(?)のパチスロで勝った負けたと騒ぎながら過ごしました。

その後現在の会社に入社し、転職することなく一筋に現在まで勤務しております。

私の現在の仕事内容

私の会社では、パソコンで使うパッケージソフトを自社で開発し、全国的に販売しております。
開発部・営業部・サポートなどソフトにかかる業務も多く、片田舎の会社にしては珍しく大手取引先の多い恵まれた会社に入社できたと思っています。

私がもともと入社した際は、IT系卒ということもあり、開発部として採用されたのですが、時間とともになぜか開発部なのに営業の現場に出ることが多くなり、その後もソフトを買ってもらったお客様先に入って、ソフトが順調に稼働して業務が回るように「操作指導」という形をお客様と打合せしながら進めたりと、わらじの数が2足では足りないような状態で仕事をしてきました(笑)

「作る」・「売る」・「説明する」・「考える」とたくさんの経験をいろんなお客様や担当者様と接することで経験することができ、それが今に生きていると思っています。

私が営業が最強の職業と思う理由

40歳も手前だとそれなりに人に語れるような経験や価値観も(大したものではないですが)生まれてきます。
その中で個人的に「営業職が最強」と思う理由を列挙します。
就職・転職にお悩みの方や、まだ経験の浅い営業職の方などの”ほんの少し”参考にしてもらえればとてもうれしいです。

人づきあいが達者になる

人づきあいが「上手になる」ではなく「達者になる」と表現したのには理由があります。
私なりに営業の現場で感じたことを挙げてみます。

●どんな相手でも最初はフラットな感情で対応する習慣がつく
相手の第一印象は自分の経験からくる先入観でしかありません。
しばらく付き合いが続くと「あ、こういう人だったんだ」と良くも悪くもひっくり返るときが結構多いです。事前に人づてに聞いた話もあてにしない方が良いです(特に悪口に近い内容は、その話した本人の感情が入っている事がほとんどです)。本当にフラットな感情から接し始めましょう。

例えば
・はじめの印象が良かったので親切にし過ぎてたら、追々お金がもらえないような仕事を便利屋のように頼まれるようになってしまった。とか
・はじめの印象が悪く事務的な対応ばっかりしていたのに、意外とまじめな方で自分なりに検討を進めていてくれて申し訳なさを感じた。とか本当に反省のエピソードばっかりです。

何が言いたいかというと、何度も接点がある中でお客様の人となりが分かってきた段階で、どの方向にでも舵が切れるように自分の立場を置いておきましょう。
最初から「なんでもやります!」とか間違っても言わない方がいいです(笑)失敗した時自分のストレスにしかなりません!
付き合い方が見えてきたうえで、自分なりの接し方でコミュニケーションをとればよいと思います。

そしてこの経験は何も仕事だけではなく、日常生活でも大いに役立っています。
・子供の学校の父兄や先生とのお付き合い
・自治体のお付き合い
・親戚のお付き合い など
頻繁ではないけど、トチることのできないお付き合いの関係に「フラットに構える」ことが生かせていると思っています。

●会話のケーススタディが増える

失敗も成功も経てになりますが、たくさんの会話の中から「この質問に対してはこう回答する」という正解例が自分の中に蓄積されます。逆に地雷となる超NG回答も避けられるようになります。(まぁ一回踏んで吹っ飛ばされているからこそなのですが…。)

その辺の会話アンテナの精度は、営業職でたくさんの人とお話してきたからこそと思います。

もちろん、このことも日常の会話の中でも使えるケースがたくさんありますから、お仕事以外の人と接するときも役立つスキルになります。

●会話のレスポンスが早くなる

ケーススタディがある分、回答もパッと浮かぶようになるので、話に詰まらずに回答できるようになってきます。相手先の上役の方などへは判断力のある印象を持ってもらえたりします(こっちは回答例を出しているだけなのですけどね)

日常でも何か説得するとか、説明をするときにとても役に立ちます。人によってはちょっと鼻に付く感じも持たれるかも知れませんが…汗

●自分に関わってくれた人に感謝の気持ちが持てる

はい、ここまで何か「計算高い会話の技法が身につく」みたいな説明になってしまっていますが、最終的にはここです!ここが肝心です。

そんなこんなで、いろんな人と接することで、良いことも悪いこともたくさん自分に起こりました。
そんな経験していく中で、あるクレーム対応の際お客様の社長からお叱りを受けているときに「この人は今どういう気持ちで喋っているのだろう?」と、ふと考えたことがありました。

今私にたいして厳しいことを言っているけれども、会社を上手くやっていくため。とか、社員のことを思って譲れないこと。であったりと、その方の内面をみると、会社にとっては優しい人であったり頼れる人であったりするんだなと思えたのです。その社長の人柄や感じていた社風などもあったと思いますが。

元々それまで別の会社からクレームを言われたときには毎度腰が引けていたのですが、「何とか解決したい!」とその時はじめて感じることができ、積極的に通い詰めて丸半年くらいかけて解決したことがありました。

その後、決算が終わりまたお会いする機会ができたときに「今は御社のソフトを入れて本当に良かったと思っています。…最初はどうなるかと思いましたが(笑)」と言われたときに、本当に泣きそうになり、お客様面前だったので我慢したのですがうっすら涙が出るほどうれしかったです。

お客様とお付き合いする中で自分が成長させてもらっている実感を持てたとき、どんな方であっても自分に関わってくれた人には感謝をしよう、と思えるようになりました。

自分から行動することが当たり前になる

営業は「売るだけ」、が仕事ではありません。(中にはそんな会社もあるかも知れませんが)
提案するにしても、最低限の調査、見積、提案書の作成、販売後のフォローなどほかの専門部署に比べて雑多な業務が多いです。
関係各所に「確認を入れる」とか「頼んでおく」とか先行先行で仕事を回しておくことが特に多いと思います。

長らくやっていると「自分で動くとものごとが進む」という感覚になってきます。
入社直後の開発部所属の時は、上から指示された内容をひたすらコーディングして完成させる、また来たらコーディングして…という完全に受注型の仕事で、日常でも自分からものを頼むとか、話しかけるとかあまり積極的では無かったなと思います。

ある時その「自分で動く」感覚に気づいたとき、今までなんて損をして生きてきたんだ!と感じました。

気になることは自分で調べ、自分で動く。ただそれだけのことがこんなにも人生を変えるのかと実感しています。
今このブログを書いているということも、そのうちのひとつです。
行動力が絶対的に身につく、営業職は強いです。

トラブル対応力が付く

営業を行っていると、売った後のトラブル対応の話も結構舞い込んできます。
もちろんあらかじめ「パソコンが壊れますよー」とか予告してもらえれば対策はできると思いますが、そうはいきません。ある日突然連絡が来るのです。
『今、お客様の業務を止めないためにはどうすればよいか?』そのトラブルケースごとに考えて即対応する必要があります。

私もはじめのうちは動揺してとりあえず上司に電話して指示を仰いで…という感じで対応していましたが、経験も増えてくると、自分で冷静に柔軟に対応できる力が付いてきます。まぁ対話のケーススタディと同じで、トラブル対応方法も蓄積されてくるという感じでしょうか。

この経験値はかなり大きく、日々の生活でもちょっとしたことでは慌てなくなりますし、冷静に対処できるようになります。落ち着きと余裕を持った大人になれます(笑)

お金に強くなる

働いて、給料をもらって、生活に使って、また働いて…
「お金貯まらないな~」って思っている方いませんか?

日々お金の動きにかかわる仕事を行っていると、「収入」ではなく「支出」の方にもよく目が行くようになってきます。「売上」ではなく「原価(経費)」ってことですね。

自分の家庭に置き換えたとき、「この経費いる?」と疑問に思い始めます。(携帯、NHK、かけすぎ保険 etc…)

貯金を増やしたいというときに、収入だけをどうやって増やすか?にだけスポットを当てている方が多いと思います。が、営業職をしていると「収入ー支出=貯蓄」の式が無意識に頭に入っているようになります。

お金が貯まらない理由を自分なりに調べ、後はその対策を行動に起こすだけです。

私も意識が変わったときに
・貯蓄は貯金+投資信託
・固定費(生活に必要な経費)の見直し
・将来への投資の検討
を行いました。
また、日々営業で培ったExcelの技術でつくったオリジナル年間収支想定表(とか言って単純な関数のシートの応用)を活用して、将来の貯蓄想定額まで管理するようになっちゃっていました。

人脈の強みが持てる

営業でかかわった方と深い付き合いができると、その方経由でまた新しいお仕事の依頼が舞い込んできます。
もちろん相手には自分がしっかりとした仕事をこなし、信頼を築いているうえでの話にはなります。
この人脈は仕事に限らず財産となります。

例えば初めてお会いする方に説明をして説得力を付けたい場合、共通の知り合いなどがいれば「〇〇さんもこう言っていましたのでー」と、人の信頼感を武器に説得力を上乗せすることができます。
「ネットで調べたらー」に比べると天と地ほどの差があります。

日々たくさんの人と接し、人脈が必然的に多くなる営業職は、それだけでも価値があります。

世の中の情報が自動で入ってくる

たくさんの人脈ができると、自分から調べなくても人から有益な情報が勝手に入ってくるようになります。
社外の同業者さんやお客様から、社内の別営業から、世の中の動きや裏話、役立つ補助金、法改正、コロナの状況など自分から調べなくても人との付き合いの中で、しかも日常生活の中に話にできるくらいに分かりやすく落とし込んだレベルで知ることができます。
仮に自分で調べる場合、難しい要綱や資料を解釈して頭に入れないといけないので、解釈を間違うと誤った情報として覚えてしまうことも少なくないので結構大変です。

「何を知らないかが分からない状態」で、情報が自分から来てくれるのは本当にありがたいことです。
これほど役立つ情報収集が勝手に行えてしまう営業職は最強です。

転職先は無限

転職したことのない私が言うのも何ですが、営業職は将来的にも転職先は無限にあると思います。

どの会社でも形は違えど100%営業を行っています。モノやサービスが売れなければ会社は成り立ちません。
売っているものや、必要な知識は異なれど営業職がまったくの不要になる世の中は当面は考えられないと思います。

また、築き上げた人脈は会社が変わったとしても引き続き使用できる重要な財産になります。
新しい職場であっても変わらず取引先を繋いでいくことは他の職種ではなかなか難しい部分でもあり、重宝されることと思います。
また、もともと営業職でなかった方も、逆に転職先として営業職であれば、転職前の専門性の高い知識を生かせるような営業職でずば抜けた成果が出せるかもしれません。

という事で、私なりの経験をもとに「営業職が最強」と思う理由を書かせていただきました。
転職・就職にお悩みの方、自分を高めたいのであれば営業職をご検討ください!

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