こんにちは。
みなさんは人前でしゃべるのは得意でしょうか?
わたしは今でこそ慣れましたが、昔っから緊張しいで人前に出るとすぐに心臓がドックドクになって口から出てきそうになったり、顔が真っ赤になったりして、人前でしゃべることにめちゃめちゃ苦手意識がありました。
おそらくこの記事を読んでいただいている方は、同じような悩みを抱えてたどり着いたのではとおもいます。
そんな方に、わたしがどのようにして人前でも緊張しなくなったのか、どういう考えで人前に出ればよいか、など実体験をもとにお伝えしたいと思います。
ちなみに簡単ですがわたしの自己紹介です。
- 性別:男
- 年齢:アラフォー
- 職業:IT系営業マン(ソフトの説明、勉強会、セミナーなど)
- 趣味:バレーボール、野球観戦、ブログ
学生時代のわたし
学生時代までの自分はとにかく「緊張しい」でした。
一番鮮明に覚えているのが中学生のころの中総体走行式で、部活のキャプテンだったためにステージ上で色々と意気込みなどしゃべらないといけなかったのですが、ちょっと喋ったらその後緊張のあまり残りの文が頭から全部ぶっ飛んで、しばらくの静寂ののちに『よろしくお願いしまッすッ!!』と勢いで叫んだら体育館中爆笑の渦になった記憶があります(汗)
今となっては良い笑い話ですが。。
そのほかも事あるごとに発表会などでは前日に熱を出すために冬場にわざと薄着で過ごし、結果ただ体調を悪くして発表会に挑むことになる(ただのアホですね)など、自業自得なこともあったり、でも本当にそれだけ人前で何かをしゃべるという事にものすごい抵抗と苦手意識がありました。
また、多少ですが赤面症の気もあり、知らない人から注目を浴びて、余裕がなくなると顔が赤くなってしまうので、それもあって緊張しないようにしないと…と逆に自分の中でプレッシャーになっていたりしました。
社会人・入社直後
元々は技術者になりたくて職業訓練校に行っていたので、プログラマーとしての採用でした。
当時の職業柄、社外の方と接触することも少なく、社内勤務がほとんどで毎日黙々と作業を行っているような感じでした。
当然人前に出て話すことも少ないですし、限られた生活範囲の中で限られた人たちと接して仕事をしていました。
営業活動のはじまり
その時は突然訪れました。
「お客さんのところでデモしてみよう」
と、突然のお達しが上から出ました。
今までの内勤から社外に出て、対外的に人と接するような仕事に徐々に移行するような計画でいたようで、私にとっては製品が「売れるかどうか」よりも、『どうやって人前で緊張しないで話すか』ということで頭の中がいっぱいになっていました。
昔の嫌な記憶って、こういうときに鮮明に蘇ってくるんですよね…。
最初のうちは上司と同行して現場体験という形で横で眺めているだけでしたが、この説明を自分一人でできるかどうか?そもそも頭に入っていたとしても、緊張して言葉が出てこなかったらどうしよう?と不安のまま日々過ごしていました。
はじめてのデモ
上司の同行をし始めてから半年くらい経ったある日、はじめて自分一人だけで商品のデモを行うことになりました。
初のデモンストレーション「緊張しても大丈夫なように、何かできることはないか?」と考えに考えた結果、『事前に説明用のパワーポイントをつくる』という作戦を思いつきました。
上司は商品カタログと商品画面だけで口頭でペラペラとしゃべっていたのですが、とても自分が同じことをできる気がせず悩んだ末考えついたものでした。
かなりデモの練習や、製品の知識を勉強はしたのですが現地での対応で緊張しまくって頭が真っ白になってしまった事を想定して、最悪の場合でも説明ができるようにほとんどパワーポイントを見せていくだけで製品説明ができるような状態にし、“心の保険”として準備しました。
いざお客様先に行くと想像していたような重苦しい空気ではなく、優しそうなお客様で色々な雑談をしてくれたりと、めちゃめちゃ緊張していた私の気持ちも少しほぐれてとても助かった記憶があります。もしかすると明らかに緊張していたのを見越してそのように声をかけていただいたのかもしれませんね。
実際にデモを行ってみると、作った説明用パワーポイント紙芝居(笑)が功を奏し、商品内容を伝え漏れることなく説明自体は無事に終えることができました。
ただ、その場で急にくる質問などには実戦経験がない分回答できないこともあり「持ち帰って確認してみます」とした内容も多かったことが記憶にあります。
はじめてのデモで感じたこと
実際にはじめてのデモを終えたときに感じたことは下記の点です
- 緊張は絶対にする
- 心の保険(今回の例だとパワーポイントの資料)があると気持ちが少し楽
- 相手も人間
- 緊張しまくるのでもうしたくない
結果、無事に生きて帰ってこれたのでものすごくホッとした気持ちが一番大きく、できれば「デモはしたくないなぁ…」というのが正直な気持ちでした。
ただ、その中でも感じることもあり、相手ももちろん人間で、こちらに対しても「首をとってやる!」とかいう気持ちで見られることはないので(クレームとかでない限り)、普通にお話をするつもりでしゃべると自分の緊張している気持ちも少しまぎれるということも感じました。
心の保険として作った資料ですが、これはわたしだけに限らず緊張しいの方どなたにも当てはめて作ることができると思います。
私のように実際にその場で使える”資料”や”もの”であったり、事前の準備にかけた”時間”と”自信”であったり、誰かの”応援”であったり、普段聞いている”音楽”を聴いて普段の落ち着いた気持ちを思い出すとか…。緊張しそうな場面が想定できるときは、なんでも良いので心のよりどころを持っておくと気持ちが楽になると思います。
すこし慣れてきた時期
その後もデモの依頼をこなすようになり、”心の保険”となるパワーポイントの資料を抱え、何とか対応していました。
もちろん当たり前に緊張もしていましたし、わからないこともたくさんあったのですが、だんだんとお客様の心境が分かるようになってきました。
「この人は本気で検討しているな」とか「この人はあまり興味無さそう」など、顔色やしゃべりからなんとな~くですが感じ取れるようになってきました。
おそらく場数を踏むにつれて、緊張が無くなってきたというよりは“まわりを見る余裕”が多少生まれてきたのだと思います。
相手の心境を想像して勝手に”共感する”ことで、相手が自分を見ている気持ちを想像することができ、俯瞰でその場を眺めているような、そんな感覚をつかみ始めたのもこの頃でした。
苦手な環境の克服
デモ自体には何とか対応できるようになってきたものの、それと別の「赤面症」という問題を何とかしたいと考えるようになりました。
顔が赤くなるのは決まったシチュエーションが多く、特に自分は会議室のような場所で「多数の方から見られるような環境でのデモが苦手」という事に気づき、そういった場合緊張で顔が赤くなってしまうことにあるとき気づきました。そして何が違うのだろうと具体的に考えてみました。
- 複数の知らない人から見られる
- 対話型で進められない(お話するように進められない)
- 全員の顔色が伺えない
- 誰に対してしゃべっていいのか分からない
などなど
こんな感じで、自分がなぜ苦手な環境と大丈夫な環境があるのか、ピックアップしてみました。
結果、自分は学校の授業のような、「大勢に見つめられながら一方的にしゃべるような環境が苦手」という事が分かりました。
この辺りは人によって変わってくるかと思います。個人同士面と向かってしゃべるほうが苦手という方もいるかもしれません。
自分なりにこの原因を解決するためにいろいろと試行錯誤をしました。
- 自分が座る向きを正面ではなく、横向きでスクリーンに注視してもらえるような会場環境にする
- キーマンを見つけて、デモの際中にあえて質問をぶつけ、対話しているような雰囲気を作る
- スクリーンに目を向けている方々の顔を全体的に見まわしながら進める(周りを見る余裕が生まれる)
- 自分の身だしなみをより整えて、見られていても恥ずかしくないと自信が持てる格好にする
本気で苦手意識を克服するためにいろいろと試しましたが、以上がわたしが実際に試して効果があったと実感し、今でも心掛けていることです。
とくに「身だしなみ」については、赤面症=見られていることが恥ずかしい という一番直接的な感情に対してのアプローチとして、最も効果がありました。
髪型・服装・靴・カバン・名刺入れなど、お客様に「この人大丈夫かな?」と思われるような要素を外面的な部分から排除することで、かなり気持ち的に効果があったと思います。
今ではすっかり赤面症の症状はなくなりました。
同じように緊張しいの方は、自分なりにどんな環境で緊張するのかをリストアップしてみましょう。
そして、その原因に対してアプローチをしてひとつづつ要因を取り除いていくのが良いと思います。
あとからついてくる自信
その後は数をこなし、苦手な部分は対策を考えて10年以上営業を続けてきました。
当時”心の保険”としていたパワーポイント資料などはもう使う事もなく、自分の口からすらすらとしゃべれるようになりました。
環境についても、苦手な環境などは特に無くなり、その場で与えられた状況で柔軟に対応できるようになりました(と自分では思っています。)
また、説明する製品の知識はもちろん、業界についての知識も年齢とともについてくるので、質問に対してパッと回答できる頭が付いてくると、それもとてつもない自信になります。
知識武装できるとどこから撃たれても大丈夫!という心の余裕が生まれます。(たまに鎧の隙間を撃たれることもありますがw)
『若いころに苦労はしておくものだ』という言葉を聞いたこともありますが、苦労というよりは「経験」をしておくものと置き換えたほうが良いと感じます。
自分が苦手なことに対してどう思って、どうやって解決したか。そんな経験を小さなことでもたくさん積み重ねることで、歳を取ってからの自信になっていると思います。
いろんな本やネット記事で緊張するときの対策があると思いますが、どれも共通して言えることは最終的には「経験に勝る対策はなし」です。
残念ながら緊張については、これをすれば大丈夫!といった対策は皆無です。でもそれが当たり前だと思って割り切って進んでいくことが未来の自分のための緊張対策になっていると思って頑張りましょう!
自分なりの緊張対策・まとめ
という事で自分なりの経験から学んできた緊張対策・克服法ですが、まとめると以下になります。
- 【大前提】最初から緊張しない人はいない → 絶対に緊張しない方法はない
- 事前に”心の保険”を作っておこう
- 自分が苦手な環境、状況を把握して対策しよう
- 身だしなみを整えると自信が持てる
- 知識武装できると心に余裕が生まれる
- 経験に勝る対策はなし
以上、緊張・アガり症だったわたしが緊張を克服するためにしてきた対策・克服法でした。
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