こんにちは、co-chanと申します。
普段は東北6県を中心にITシステムの営業マンをしております。
今回の記事は、コロナの後押しもあり、最近よく耳にする「投資」についてのお話です。
この記事については、投資の中でも代表的な「株式投資」について説明します。
これ以降の文中は「投資=株式投資」と置き換えてお読みください。
まず、一番多い質問
「投資って危ないんじゃないの?」
といった疑問をお持ちの「投資に詳しくない方」や「投資を始めるべきかどうか検討している方」向けに、投資の危険性や仕組みを踏まえ、投資を進めるべき理由について解説を交えて案内していきたいと思います。
投資は危険?
テレビや漫画でよく「投資に失敗して多額の借金が…」といったフレーズを耳にしていたと思います。
最初に正直なことをお伝えすると、実際にこの状況も「あり得ます」
ただし、これは本当に投資の事を知らずに手を出し、無謀な投資を行ったり、悪い業者に騙された末路、とも言えるでしょう。
投資を始めるにあたっては、しっかりと基本的な知識は押さえつつ、素人でも大丈夫な方法で投資をすることで、自分の将来的な資産を増やしつつ、世界経済の発展に貢献できます。
と、偉そうに語っている私も、ガチガチの投資を行っているわけではなく、この後説明する「投資信託」を中心とした、インデックス投資をメインで行っておりますので、細かい知識やテクニックがなくても投資ができるという事をご理解いただければと思います。
投資はギャンブルではない
まずは下のグラフをご覧ください。
投資に興味がありいろいろと調べている方は、同じグラフを散々見てきたかと思います。
投資はギャンブルではない根拠を説明するには一番最適かと思います。
図はWealthNavi様よりお借りしました。
1992年から現在に至るまでの世界的な株価上昇率を表したものです。
※上の色の濃い線で表示されている方が全世界平均の株価となります。
ところどころに”ITバブル崩壊”や”リーマンショック”など世界的な経済への打撃があり上下しながらも、最終的には右肩上がりに成長していることが見て取れるかと思います。
今回のコロナショックの時も一時的に値下がりはあったものの、現在ではすでにプラスへ転換し、代表的な株価指数も過去最高値を何度も更新するなど、変わらず上昇を続けています。
何が言いたいのかというと、「ここ数十年順調に成長している世界株を上手に持っていれば株価が上がり、資産が増やせる可能性が非常に高い」という事です。
一般的なギャンブルは営利目的のため、必ず胴元が設けるようになる仕組みになっていますが、株については、世界経済が成長を続ける限りは全員がプラスになることを約束された、ギャンブルとは全く異なる構造のものなのです。
銀行に預けておく方が機会損失の可能性も
あわせて確認頂きたいのが、グラフの下の方、日本株の成長率についてです。
世界株に比べてほとんど横ばいとなっております。
簡単に言うと、日本経済の成長が世界経済の成長よりも遅れている(成長率が低い)という事になります。
日本が不景気といわれ続けている状況がまさにこの株価にあらわれています。
景気が良かったころは、銀行や郵便局にお金を預けていると金利でガンガン増えたという事も今はだいぶ昔となってしまいました。
現在銀行の金利は、大手のUFJ銀行でも年0.001%(普通預金)です。
1億円預けていたら、1年で1,000円増えます! …すごくないですか?ぎゃ・く・に!
実際にこの1億円を全世界株に投資していたとしたら、少なくとも年率5%に見積もることができ、その場合、1年で500万円増えます。
1,000円 VS 5,000,000円
どちらが良いでしょうか?(ニヤリ)
こういった実情を知らないまま、「投資は危険」といった固定概念のまま機会損失してしまうことがなんともったいないことか…。
わたしも投資を勉強した時に「なんでもっと早く知れなかったんだー!」と本気で悔しかったです。
学校の義務教育でやってもいいと思っています。
とか言っていたら、本当に来年度から高校の授業に資産形成が取り入れられるらしいです。どのような内容になるかは興味深いですね。
株式投資の種類
ここからは、いざ投資に向けた準備として、種類(株式のみ)を簡単に説明します。
細かく分けるとまずまずの種類がありますが、ここは初心者向けに大枠でご説明します。
個別株
上場企業がそれぞれ発行している株の事です。ダイレクトに企業の業績が反映されます。
保持し続けることで、配当金や株主優待券などをもらえる企業もあります。
1株の金額はピンキリですが、日本株は100枚単位での購入、米国は1枚から購入できます。
企業の業績や経済動向などの知識が必要となり、難易度は高めですので初心者にはあまりおすすめしません。
有名なのはアメリカの「テスラ」で、ここ10年で株価が100倍以上にもなっています。
100万円分株を買っていたら1億円です。
まさにアメリカンドリーム。タイムマシンがあったらなぁ…と正直思ってしまいます(笑)
投資信託
個別株の運用を専門家がいる運用会社が行い、その運用会社にお金を預けて代わりに投資を行ってもらう方法です。投資知識のない初心者にもっともおすすめの投資法で、わたしも現在投資信託をメインで投資しています。
代表的な例で言うと、先ほどの「全世界株」のグラフがありましたが、投資運用会社が全世界の代表的な個別株を代行して分散購入・運用し「全世界株」という名目で販売します。
そうすると、個人としてはその「全世界株」という投資信託商品を購入(投資)するだけで、全世界の代表的な株に少しずつ分散投資していることになるのです。
イメージで言うと、弁当箱にいろんな種類のおかず(個別株)が入っていて、そのお弁当を購入するような感じです。
インデックス投資とも呼ばれています。
下の図は「eMAXIS Slim全世界株式」という、メジャーな投資信託商品の、投資先の分散比率です。
企業はもとい、国も分散して投資しているので、どこかの国が急激に不景気になっても他の国がカバーしてくれるようになっています。
アメリカの比率が異常に大きいのは、実際に世界の市場規模としてアメリカの比率がこれくらい大きいからです。「U・S・A!U・S・A!」ですね!
インデックス投資で投資先を分散することは、リスクの分散にもなります。
個別株を購入すると、仮にその企業の業績がガクンと落ちたり、最悪の場合廃業になると株の価値が紙切れ同然になってしまう状況も想定されます。
しかし、投資信託はたくさんの個別株の詰め合わせなので、業績の悪い企業もあれば良い企業もあり、その平均値になります。
また、定期的に運用会社が投資先の精査と入替を行っているので、業績の悪い企業が足を引っ張り続けるという事もありません。
最初の全世界株のグラフの通り、世界の株価の平均は右肩上がりなので、この投資信託で分散投資した商品を持っているだけで、時間とともに投資した資産価格も上昇していくということになります。
ですので、ドカンと一発当てるギャンブル的な投資ではなく、世界経済の発展が今後も続く限り基本的に緩やかに価値が上昇していく恩恵を受けることができます。
その他にもたくさんの商品があり、有名なところで言うと、市場の資本比率の大きいアメリカのみに絞って分散投資する「S&P500」や「全米株式」などもリスクが少なく人気のある投資信託商品のひとつです。
投資信託の購入は100円から行うことができるのも初心者向けの理由の一つになります。
個別株で購入しようとすると、何十万・何百万とする株にも、少額の分散ではありますが投資したことになりますし、気軽に貯金感覚で積み立てもしやすいですよね。
注意点としては、投資信託会社への購入から約定、金額の反映に数日かかるため、リアルタイム性に欠ける部分があります。
株を購入する際は「株価が下がった時に買う」がセオリーなのですが、投資信託は購入から手元に反映されるまでにタイムラグがあるので、購入直後思わぬ高騰でちょっと損した気持ちになってしまう事もしばしば…。
とはいいつつ、基本的にインデックス投資は10年単位の長期保有が前提となるため、数年後には「ずいぶん安い時に買ったんだな~」と思える日が来ているはずですので、あまり気にせず貯金感覚でコツコツと投資するのが吉です。
銀行に貯金するなら投資信託に投資!
ETF
上場投資信託です。
なんじゃそりゃ?と思いますよね。
ETFは投資信託のようなインデックス商品を、証券取引所で売買できます。
ざっくり言うと、投資信託よりもリアルタイム性が高い取引ができるのがETFとなります。
一般的にETFの方が手数料が安いことが多いのですが、取り扱っている商品数は圧倒的に投資信託の方が多いです。
注意点としては、株という形で購入するので、投資信託のように100円からの購入はできません。
また、投資信託では気にしなくてもよかった、分配金の再投資が必要という点もあり、ほったらかしにしておきたい初心者の方については少し手間のかかる部分もあります。
とはいえ、ETFについても分散投資していることに変わりはないので、人によっては投資信託ではなくETFでの投資を検討しても良いでしょう。
初心者おすすめは誰でもできる「投資信託」
現在わたしもメインは投資信託です。
「とにかくお金を入れたら寝て待つ」
これに尽きます。
投資に疑問的な方の多くは、モニターに映し出されるチャートグラフを見つめながら一喜一憂している姿を想像している方もいるかと思います。
何度も言いますが、投資はギャンブルではありません。
全員がプラスで終えることのできる可能性の高い、資産運用です。
投資信託でインデックス投資を行い、後は世界経済の発展を願う。これだけです。
インデックス投資の主要な商品については、手数料も安価なものが多く、長期投資しても運用会社に搾取される金額も少なく済むことが多いです。
先ほどもお話しましたが、分配金(利益が確定した分)の再投資についても投資信託の場合は不要なので、基本的にお金を入れる商品を選ぶだけという本当に簡単な作業になります。
投資信託で株式の仕組みがなんとなく見えてきたころに、その他の株式投資や、別の投資などを調べてみるのも良いでしょう。(失敗しても責任は負えませんが)
どのくらい増えるのか?
実際に100万円で投資信託の「eMAXIS Slim 全世界株式」を購入した場合を想定します。
年利は平均して5.97%※なので、低く見積もって5%で計算します。
例1)100万円入れて10年放置した場合
経過年数 | 金額(円) | 増額(円) |
1 | 1,050,000 | 50,000 |
2 | 1,102,500 | 102,500 |
3 | 1,157,625 | 157,625 |
4 | 1,215,506 | 215,506 |
5 | 1,276,281 | 276,281 |
6 | 1,340,095 | 340,095 |
7 | 1,407,100 | 407,100 |
8 | 1,477,455 | 477,455 |
9 | 1,551,328 | 551,328 |
10 | 1,628,894 | 628,894 |
実際には信託手数料などの差し引きはありますが、100万円預けているだけでこんなに増えます。
特に投資は「複利」の効果が大きく、増えたお金を元手に計算がかかるので年々金額の増加スピードが上がることになります。
人によって投資に回せる金額はバラバラだと思いますので、1万円でも10万円でもこつこつと積み立てて投資することによって、このように銀行でただ貯金して寝かせておくだけだったお金を働かせることができます。
また、表のように毎年キレイに利率が収まることは少なく、たくさん増える年もあれば、暴落があってマイナスになってしまう年もあります。
株価の上下に一喜一憂せず、あくまでも長期目線で考えることが大事になります。
貯金全額投資に回しても良い?
「じゃあ手持ち資金を全額銀行貯金しないで投資に回せば最大限の恩恵が受けられるんじゃ?」
それは絶対にやめてくださーい!
投資進めておいてなんなんだよ!というツッコミが来るのは分かります。
しかし、あくまでも投資は投資なのです。
ここは本当に注意していただきたいのですが、先ほどの年利の計算もあくまでも世界経済がこの後も順調に回り続ける前提の話になっています。
最初の株価のグラフのところどころで、急降下している点がありますよね?
そこがいわゆる「暴落」という部分です。
どの専門家のブログ、YouTube、SNSでも言われていますが、暴落はいつか必ず来ます。
世界的な不景気が訪れ、株価が信じられないくらい落ちる時が来る、と言われています。
しかしそのタイミングは誰にも分らないのです。
ただし、事実として、リーマンショック、ITバブルの崩壊、コロナによる世界的なパンデミック…
これらをすべて乗り越えた上で株価は今もなお最高値を更新し続けています。
つまり
・暴落はあるが長期で見ると必ず株価は上がってくる
・暴落の時には手元に現金がないと大変
という状態になるので
①購入した投資信託を長期目線(10年,20年,30年想定)で保有し続ける事
②暴落に備えて自由に使える現金もきちんと保有しておくこと
これらが大事になってきます。
リスクもありますが、人間が長年かけて作ってきたこの仕組みが崩れることはなかなか想定できないと思います。
あるとすれば、世界が傾くような天変地異とか、大戦争とか…。
まぁそんなことになった時は、日常生活どころではなくなっているとは思いますが。 汗
とにかく来るべき暴落に備え現金は残しておきつつ、投資はコツコツと積み立てることが最善の策になると思います。
具体的な投資のはじめ方
実際に投資をはじめる場合ですが、証券口座の開設が必要となります。
また、証券口座についてはネット証券がおすすめです。
窓口の人件費などがかかっていないので取引手数料が安いケースが多いです。
また、ネット証券を開設するにあたりネット銀行もあわせて口座を開くとよいです。
銀行と証券の口座設定を行っておくと、お金のやりくりが非常にスムーズになるように作られています。
また、ポイントが溜まったり、特典があったりと得する部分もあるので、はじめて投資をする場合はネット銀行+ネット証券で口座開設をオススメします。
ちなみにわたしは
・SBI証券
・楽天証券
の2つの口座を持っています。両方とも銀行口座+証券口座です。
SBI銀行は業界No.1、特に手数料の安さがよいです。
メイン口座として使用しており、基本的に投資信託で積み立て+スポット入金しています。
楽天証券は口座開設してポイント投資すると、楽天市場利用時のポイントアップ率がプラス(SPU)になります。
ですので、毎月ポイントでちょっとだけ投資して、買い物で還元されるといった使い方が可能です。
毎月の少額ポイント投資と、SBIでは販売のない銘柄の少額積み立てに使用しています。
実際にSBI証券の口座を開いたら、投資信託の購入方法を説明している記事もありますので、あわせてご覧ください。
ということで、投資初心者の方はぜひとも投資信託で資産運用はじまてみましょう!という記事でした。
みなさまの人生に少しでもお役立ていただけた部分があれば本望です。
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