年々夏の暑さが厳しくなっている現在。
クールビズで軽装ができるようななった昨今でも、半袖短パンでお客様先に…なんてことは実際難しいですよね。
スラックスに半袖のワイシャツあたりで仕事をしている方が多いかと思います。
そんな中気になる「汗・におい」の対策について、自分の経験と調べたことを交えて対策をまとめてみたいと思います。
汗を止めることはできない
大前提として、人間が生きているうえでの対応調節に発汗は必須のため、汗をかかなくする方法は「ない」という事になります。
ただし、人よりも非常に汗をかきやすい場合は「多汗症」などの病気も疑われるので、病院で適切な診断を受けましょう。
においの原因
発汗は2種類の『汗腺』から行われます。
それぞれの汗腺で発汗の種類や場所にも違いがあり、もともとかいた汗はいずれもほとんど無臭ですが、細菌により成分を分解されることでにおいが発生します。
エクリン腺
全身に存在しており、体温調節などに使用されます。
手汗や足汗もこちらの汗腺から分泌されます。
細菌によって分解されると”すっぱいにおい”に変わります。
「なんか汗臭い」とか「足が臭い」というのは主にこちらが原因になります。
アポクリン腺
脇の下や乳首、下腹部などの毛穴に対して汗を分泌します。
細菌によって分解されるといわゆる「ワキガ臭」となります。
発汗の種類
汗かきかたにも種類があり、実はそれぞれかく汗の種類が異なります。
発汗の種類 | 内容 |
温熱性発汗 | 気温が高い時や、スポーツの後などに体温を調整しようとしてかく汗のことです。 全身から発汗します。 エクリン腺から主に発汗します。 |
精神性発汗 | 緊張した時や、驚いたときにかく汗(いわゆる冷や汗)などのことです。 脇の下、手のひら、足の裏など局部的に発汗します。 アポクリン腺から発汗します。 |
味覚性発汗 | 香辛料の効いた辛い物を食べたときにかく汗です。 刺激で反射的に額や鼻の頭にかく汗ですが、すぐにひきます。 エクリン腺から発汗します。 |
発汗によるにおいの種類
発汗の種類が分かったところで、こんどは実際に発汗によって発生するにおいの種類について、特に人に会うときに気になるにおい3つです。
においの種類 | 内容 |
ワキガ臭 | わきの下のアポクリン線の発汗が原因で発生します。 遺伝的にアポクリン腺からの発汗が多い方や、食生活、ストレスが原因と言われています。 |
ミドル脂臭 | 頭頂部や後頭部にかく汗のにおいのことです。 特に40代以降、汗腺の働きが衰えると発生しやすくなります。 加齢臭と混同されることが多いですが、原因としては別物になります。 |
足臭 | 足にはエクリン腺が多く、また靴を履くため通気性が悪いので、細菌が繁殖しやすく発生するにおいです。 |
対策の種類
汗はかくものだという前提で対策を行うことになります。
私が日頃持ち歩いているものや、行っている対策についてまとめました。
かいた汗を拭きとるハンカチ・デオドラントシートの携帯
一番の対策は「汗をこまめに拭く」という事になります。
原因でも挙げましたが、かいた汗が細菌に分解されることによってにおいに変わります。
ですので、汗をかいたと思ったらこまめに拭き取るというのが一番の対策になります。
私は夏場は普通のハンカチではなく、タオルハンカチを持ち歩くようにしています。
デオドラントシートもコンビニや薬局でたくさん売っていると思うので、自分にあうものや好きな香りのものを買って持ち歩くようにしましょう。
外回りで汗をかいたときには、車の中やトイレの個室で思いっきり拭いてサッパリしたりしています(笑)
事前にわきの下に制汗剤を塗る
朝の着替えの際に、わきの下に制汗剤を塗っておきます。
仕事柄お客さん先などで冷や汗(?)をかくことも多いので、においに影響が出ても大丈夫なようにわきの下に抗菌成分のあるものを塗布しておくとものっすごい安心感があります。
こちらもたくさん販売されているとは思いますが、個人的にオススメなのはデオナチュレのソフトストーンです。
ほかにもロールオンタイプとか香りのするものもありますが、営業先でコロンっぽい香りがしない方が良いのと、塗るときに液だれもしないのと、長持ちする感覚もあるので長年愛用しています。
清潔にする
基本的なことになってしまいますが、お風呂で身体をよく洗うとかシャンプーで頭皮を洗うなど、雑菌が残らないように清潔にすることを心がけています。
夏場は朝シャワーを浴びたりするのもサッパリするのでおススメめです。
仕事上特に汗をかくような方は、着替えを持っていくのも良いと思います。
汗染みが気になる方はインナーを着る
においとは別ですが、「わき汗、背中汗がシャツに染みてきて恥ずかしい~!」という方は、インナーシャツを着ましょう。
特にわき汗については、わきの部分が汗対策で専用に厚めに作られているものもありますので、物理的に外まで染みてくることを防ぐこともできます。
衣類を定期的につけおき洗いする
汗をかいた下着やワイシャツ、作業着などは汗が染み込んでいるので、通常の選択とは別に定期的につけおき洗いを行っています。
身体がきれいでも衣類の方ににおいが染みついていると、ちょっと汗をかいただけでもにおいが出てしまうのでしっかりと除菌しましょう。
色落ちなども気になるので、私は酸素系漂白剤を使ってつけおきしています。
60℃くらいのお湯に溶かして、1~2時間ほどつけおきし、その後洗濯しています。
うちは子供たちのスポ少で使う練習着などもあり消費量が激しいので、5kgを常時ストックしています(笑)
生活習慣を見直す
食事制限ダイエット、腸内環境の悪化、過度な飲酒などは体臭の原因になります。
また、適度な運動による発汗は汗腺のろ過作用があり、臭い汗をかきにくくなる効果もあります。
食事を見直し、適度な運動をする事で、根本からのにおい対策にすることができます。
ということで、サラリーマンの方(以外にも)実践していただける、夏場の汗・におい対策でした。
コメント