こんにちは、co-chanと申します。
今は卒業しましたが、自分も6年間スポ少に保護者としてお世話になりました。また、自分の子供が6年生の時にスポ少の会長を経験しています。
そんな私が、スポーツ少年団の運営の中で特に苦労したのが「保護者間のトラブル」です。
当記事はそんな経験から実際に保護者間のトラブルが発生する例と、解決方法の案をまとめています。
大前提として、スポ少自体は子供たちや自分の人生経験において大きなプラスになるものだと思っていますし、実際に自分でもそう感じています。
ただ、その中で発生したトラブルをいかにポジティブに対応していくかで、最後対談したときに「続けて良かったな~、入って良かったな~」と思えるかどうか変わってくると思います。
スポ少の会長を今まさにやっている方や、トラブルに巻き込まれている方がいれば参考にしていただければと思います。
実際に発生する保護者間トラブルの原因
スポーツ少年団で保護者間トラブルが起きる原因は、さまざまなことが考えられます。
以下に、一般的に起こりやすいトラブルの原因をいくつか紹介します。
指導者に対する不信感
「あの子はよく試合に出るのに、なんでうちの子は出されないの?」とか「なんでやりたいポジションをやらせてもらえないの?」など、自分の子供の扱いに対する指導者への不満が、最終的に他の子との比較になり、積もり積もった不満が最終的に爆発して口論になってしまうケースがあります。
保護者という立場上指導者に口出しできない分、イライラの矛先がライバルの子の親になったり会長さんになってしまったりすることがあります。
特にスポ少の競技経験者で、自分も頑張ってきた親御さんに多い気がします。
保護者ごとに求める成績のギャップ
スポ少に参加した目的は各家庭でさまざまです。
「大会に出て、勝ってなんぼ」という思いで参加している家庭や「運動不足解消のレクリエーション目的」という気持ちで参加している家庭があったり…。
あまりに熱い気持ちで挑んでいる家庭の保護者が、負けてしまった大会のことで怒り心頭、大爆発!といったケースもあります。そこまでの思いでない家庭にとっては「ついていけないよ…」と嫌になってしまうことも。
運営協力への貢献度のギャップ
スポ少の運営には各家庭の協力が不可欠です。
練習や試合の準備、荷物の運搬など役割分担しているところがほとんどかと思います。
ただ、家庭の事情で参加がなかなか難しいケースもあります。土日休み取れないとか、送迎の時間に自宅に戻れないので別の家庭にお願いするとか。負担が多い家庭は不満が溜まってしまいがちに…。
最初は「全然気にしなくていいですよ~」なんて言って加入してもらった家庭でも、時間が経ったら「ひとつも協力してくれないのね!」といつの間にか目くじら立てる対象になっていることも。
言われた方も「入る前と言ってること違うじゃん!」となってしまいますよね。
運営費用の使途
団運営をするうえで大事なお金。毎月の部費回収や、大会や合宿前のスポット的な回収があったりしますよね。
お金の用途が指導者以外の保護者(特に長年いるような家庭)のひと言で決まってしまうと、納得しないままお金を使われた気持ちになり、お金にシビアな家庭から不信感を持たれてしまうことがあります。
コミュニケーション不足
子供を預けるだけで保護者同士のコミュニケーションがほとんどないような場合、子ども同士のトラブルがあったような場合、互いにけんか腰で余計に問題が膨れ上がり、まさに「火に油を注ぐ」状態になってしまうことがあります。
これらトラブルをどのように対処すればよいでしょうか。
発生してしまったトラブルへの対処法
実際にこれらのトラブル例が発生してしまった場合、どのように対処するのが良いか自分の経験をもとにまとめてみました。
最終的には辞めても良い!と考えておく
まず一番最初に伝えたいのは、ガマンしてつらい場所に身を置くよりもチームを辞めて(辞めさせて)別のチームに入ったり、しばらく休ませてもらったりしても全然構わないと思います。
もちろん子供のことが一番ですが、保護者が苦しいと子供にも伝わります。自分たちの人生が良い方向に進むようにしっかりと考えましょう。
その上で、それでも今のチームで状況を改善して前に進みたい!と思う場合は、下記の対処例を参考にしていただければと思います。
指導者に対しての不信感が原因の場合の対処法
指導者にもタイプがあるので一概には言えない部分がありますが、直接話ができるような方であれば、率直にその理由(メンバーや采配について)を聞いてみましょう。聞く際は高圧的な態度ではなくあくまでも下手(したて)に、論理的に…。
直接話をするのが難しいようなケースであれば、会長さんに間に入ってもらうのが良いと思います。
チームの指導歴が長いとなかなか話を聞いてガラっと方針を変えてくれることは少ないかも知れませんが、何もしないでイライラしているよりもぜひ行動してみましょう。
場合によっては飲み会などの会合があるケースだと、フランクな場で軽めに話ができるので良いと思います。
保護者ごとに求める成績のギャップが原因の場合の対処法
実はチームの方針が明確になっていないことが裏の大きな原因になっている状況です。
「勝たせたい!」「厳しいのは嫌だ!」がぶつかり合っているときは、改めてチーム方針を指導者、監督に確認しましょう。
もしかすると年度ごとにその年のメンバーによって”育成の年”にしていたり、”勝ちに行く年”にしていたりと異なっていることもあるかもしれません。
大事なのは、今年度のチーム方針がどのようになっているか、明確化することです。
両方の意見は矛盾しているので、それぞれの希望を叶えることはなかなか難しいかもしれません。
チーム方針をしっかりと把握してもらったうえで、どのような対処をすればよいか考えましょう。
厳しい練習が嫌な家庭は、自分で判断して休みを取ってもらうこともアリだと思います。
家庭の事情や考え方によって団活動への参加状況が変わること自体が、周りから気にされないような環境を作れると最高です。
そしてその旨もしっかりと全体の認識として、後腐れのない形で周知しておくことが大事です。
運営協力への貢献度のギャップが原因の場合の対処法
各家庭の事情で団運営への貢献度が変わってしまうことはどうしようもありません。(仕事変えて時間作れ、とも言えませんしね)
ほとんど親の会の中の問題になるので、会長さんが前面に立って「各家庭の事情で参加具合が変わるので皆さんで協力をお願いします」と宣言しましょう。事あるごとに伝えても良いと思います。
場合によって、理解の無い会長さんから保護者の方にそのような半強制参加命令(?)のような話があるチームもあるかも知れません。その場合は、その上の監督・コーチに相談してみましょう。そのようなチーム運営は望んでいないはずなので協力してくれるはずです。
運営費用の使途が原因の場合の対処法
金の切れ目が縁の切れ目と言うくらい、お金は本当に人間関係を変えるくらい大事なことです。
使途については個人が決めて良いものではありませんので、力の強い家庭の方がいるような場合であっても、最終判断は会長と監督・コーチ方に承認してもらい使うようにしましょう。
そしてあらかじめそのようなルールであるという事も団内で周知しておくことが必要です。
後付けでも構いませんので、そのあたりのお金の運用についてはある程度明確な規定を作っておくことが望ましいです。
コミュニケーション不足が原因の場合の対処法
できれば団の行事以外の時間で親同士の簡単な飲み会やお茶会を開けるとお互いにオープンな意見を言い合えたり、考え方の理解が深まったりするのでお勧めです。
ちなみに私の団ではコロナで親の飲み会が無くなったらトラブルが増えました…。本当に些細なことなのですが、やはり保護者同士の認識の違いや意見の相違なんかが原因です。話し合えばわかるのにってことが大概なんですけどね…。やっぱり人間である以上会って話して分かりあうのが基本ですよね。
会合が難しい場合はやはり会長さんが間に入ってトラブルを解決するしかありません。また、第三者(話の分かるOBなど)を挟んで話し合いをしてみるのも良いです。
例外:自分が(自分の子が)トラブルの原因の場合は…
もし自分や自分の子がトラブルの根本原因になってしまった場合…。
チームに居たいのであれば、とにかく謝りましょう。誠心誠意。
間違いを犯してしまった場合、一回誤ったからと言って解決するわけではありません。子供の親として責任をもって団運営に参加し、周りの理解を得られるように団活動を頑張るしかありません。
実際に身近で問題を起こして退団した家庭がありましたが…まぁ、周囲からの目もそうなりますよね…と言った状況です。
逆ギレして問題が解決しないまま退団した場合、スポ少に関係なく今後うわさ話などで悪評が付いて回る可能性もあります。
自分のためにも子供のためにも一生懸命に問題解決とわだかまり解消に向けて行動しましょう。
対応本も参考に
こういったトラブルについても本もたくさん出版されています。主に学校教員向けですが、対応については参考にすべきところが沢山あります。
本気で解決に向けて考えていく場合は一度目を通してみるもの良いでしょう。
大きな問題になった場合は協会の窓口へ連絡!
個人間やチーム内でも問題が収集付かないような大ごとになってしまった場合は、最終手段は各スポ少協会のHPなどに相談窓口がありますので問合せをしましょう。
特に暴力やハラスメント系は正式な窓口が用意されているようです。
そうなる前に何とか食い止めて欲しいところではありますが…。
最後に
スポ少の活動は通常の学校生活以外にさまざまな環境で人間関係を形成できたり、将来に活きる素晴らしい活動です。
ぜひ悲観せず、前向きに考えてご家庭の中でよりよい方向に進むように検討してみてください。
以上、スポ少保護者&会長経験者が語る保護者間トラブルの例と対処法でした。
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